読書感想

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【本の要約・気づき】『善の研究』西田幾多郎

私たちは世界を色眼鏡をつけて視ている 私たちは目の前のもの 日常生活で経験することを 色眼鏡を通して見ています。 色眼鏡を通して 物事を視ているために 経験そのものや、 判断を ゆがめていることだって あります。 西田は、 この色眼鏡を外し...
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【本の要約・気づき】『存在と時間』ハイデガー著 ――反対意見を黙らせ、自分の意見を主張する方法は得策か。

前回に引き続き、 22.04.25 NHK 100分de名著 放送分より、 ハイデガーの批判を まとめていきます。 倫理学者 ハンス・ヨナスの批判 ハイデガーは、 自分の心の声に 耳を傾けて、 それに伴って 行動する、 「決意性」を持てば、...
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【本の要約・気づき】『存在と時間』ハイデガー著――ハイデガー批判にみる、現代SNSの問題点

ハイデガーに対する批判 ハイデガーは 自身の哲学の 理想を追求するために、 独裁政権に加担しました。 当然世間からは厳しい声が上がります。 その批判は、ハイデガーの 弟子たちからもありました。 ハイデガーの批判を 読みとくことで、 現代の我...
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【本の要約・気づき】『善の研究』西田幾多郎 ――なぜ、自己啓発本は胡散臭いのか。

私の「自己啓発」理解 私は「自己啓発」を 次のように解釈して いました。 「自己」とは、自分のこと。 「啓発」とは、気づくこと。 「自己啓発」とは、 自分に気づくことである。 つまり、本にたとえれば、 あらゆる本は広義の意味で 「自己啓発本...
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【本の要約・気づき】『善の研究』西田幾多郎 ――我々の視野を狭めているのは「母国語」だった。

本書は、 100年前に著された 日本で最初の 哲学書です。 なぜ、今、哲学が必要か。 食べ物が溢れ、 平和で豊かな 社会になった 現代の日本において、 食糧の飢えは 満たされました。 では、心の糧は どうでしょうか。 心の飢えを埋めるものと...
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【本の要約・気づき】『存在と時間』ハイデガー著――自分らしく生きるという命題に答えるオススメ本

前回までは、 私たちはどうしようもなく 他人に合わせて生きている。 他人に合わせて生きることで 自ら責任を負わなくてすむから、 安心感を得られるから、である。 という内容でした。 今回は、 では、 周囲に同調せずに、 自分らしく生きるには ...
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【本の要約・気づき】『存在と時間』ハイデガー著――エスカレーターを歩くという同調圧力

NHK 100分de名著 特集より、番組テキストから 内容をまとめました。 人は「世人」に従って生きている 「世人」とはなにか ハイデガーは、 全ての人は、「世人」に従って生きている。 といいます。 「世人」とは、 「空気を読む」という言葉...
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【本の要約・気づき】『存在と時間』ハイデガー著

NHK 100分de名著 特集より、番組テキストから 内容をまとめました。 カントの『純粋理性批判』では 「人間」が、どこからどこまでのことを理解できるか というところを明らかにしました。 ハイデガーは、単に「人間」だけを抽出して 物事の認...
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【本の要約・気づき】『戦争論』ロジェ・カイヨワ著 ――なぜ、人類は戦争をするのか(ロシア、ウクライナ)Part4

今回は、 「核兵器によって、戦争は姿を形を変えた。」 というテーマです。 核兵器の登場によって戦争は姿形を変えた。 それまでの戦争 核兵器が登場するまでの戦争は、 国同士の争いであり、相手を負かす、 服従させることを目的としていました。 核...
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【本の要約・気づき】『戦争論』ロジェ・カイヨワ著――戦争の魅力に抗えない人間の本質 (ロシア、ウクライナ) Part3

前回は、需要と供給の循環という 経済システムに、 戦争が組み込まれていく、 という内容でした。 今回は、「祭」と「戦争」の類似点と相違点について 述べていきます。 「祭」と「戦争」は似ている 経済システムとは、 需要と供給の循環です。 しか...