【本の要約・気づき】『菜根譚』 洪自誠著 ――心穏やか、こそ、最強。

読書感想

前回は『菜根譚』より、

自分自身の成長のためには、

じっくり時間をかけて待つことだ、

焦ってことを急ぐと将来によくない、

という内容でした。



しかし、

ただ結果が出ない中で待つというのは

精神的につらいものがあります。

どうすればいいのでしょうか。




心穏やかに 後集48

気持ちが動揺していると、

弓の影をみて、ヘビやサソリだと思ったり、

草むらの石をみて、伏せたトラだと思ったりする。

全てが殺気に満ちていると、

目に見える全てが敵や罠にみえるだろう。



心が穏やかであれば、トラもカモメのように手なずけ

カエルの合唱も、笛の音に聴こえるであろう。




「トラもカモメのように手なずけ」ってなんだかかわいいですね。

っていうかそんなこと出来ないよ・・・。



しかし、

この句から伝わってくるのは、



心がすさんでいると、

周囲の救いの手や、助言を

誤解して受け取ったりすることって

あるんですよね。



この句にある、「殺気」とは

前回までに出てきた「和気」と

正反対のもの。

悪いエネルギーですね。

自分が毒電波を放っていると

周囲も近づきがたく、

人は避けていくでしょうね。



やはり、いついかなるときも

和気あいあいの精神で

心穏やかに保つことが最強ですね!

(次回に続きます。)

『菜根譚』 洪自誠著 Part11

(次回リンク予定地)

『菜根譚』 洪自誠著 Part9 人はこうやって育つ!
菜根譚 (講談社学術文庫)
菜根譚』は今から三百数十年前、中国明代の洪自誠が人間いかに生くべきかを、様々な角度から論じた人生指南の書である。本書は、「儒・仏・道」の3教を根幹とする『菜根譚』の真髄を体得して日常生活の指針とするため、儒・道教の専門家と仏教、特に禅学を専...

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