【本の要約・気づき】『菜根譚』 洪自誠著 ――逆境の中での学び、気づき―― 「なにごともほどほどがよい」「足るを知る者は富む」

読書感想

『菜根譚』より、私の心に響いた人生訓を

いくつかピックアップしていきたいと思います。




人生の落とし穴 後集127

分を過ぎた幸福や、理由のない授かりものは、

人を釣り上げるためのエサでなければ、

落とし穴である。

しっかり見極めないと、

天や人の設けた罠に落ちる。




日本にも「タダより高い物はない」などという

ことわざがありますよね。

分不相応な棚ぼた、ラッキーは誰かの罠、

もしくは天が仕掛けた罠かもよ・・・

というメッセージがいいですね。

いつでも天がみているという考え方は

自分にブレーキをかけることができて

好きですね。




花は五分咲き 後集123

花は半開を見て、

お酒はほろよいを楽しむほうが

趣があってよい。



満開や、泥酔状態は、度を超えた絶頂で、

あとに待ち受けているのは地獄のようなものだ。



人もなにごとも控えめで、ほどほどがよい。

できる人はそれを分かっていて

少々足りない程度を自覚するくらいが

最適である。



自分の実力があり、

そしてこうしたい、ああしたいという願望があります。

人は実力と願望の落差が大きいほど不幸を覚えます。



少し自分のハードルを下げて、努力する。

そして「足るを知る」ということが

大切ですね。

(次回に続きます。)

菜根譚 (講談社学術文庫)
菜根譚』は今から三百数十年前、中国明代の洪自誠が人間いかに生くべきかを、様々な角度から論じた人生指南の書である。本書は、「儒・仏・道」の3教を根幹とする『菜根譚』の真髄を体得して日常生活の指針とするため、儒・道教の専門家と仏教、特に禅学を専攻する学者の2人が、長年に亙り原典を全面的に見直し、これを究明し、その成果を新た...

コメント

タイトルとURLをコピーしました