2021-12

雑記

「3行ポジティブ日記」を1年続けた結果

今日のブログ記事は重いテーマで書いてたのですが、大晦日ということを思い出し、明るい記事を書こう!と書き直しました。 今年は色んなことにチャレンジしました。 なかでも「3行ポジティブ日記」効果を感じました。 今日1日の終わりに今日良かったこと...
雑記

フランスで、学校でのいじめを厳罰化する動きが進んでいます。日本では有効策になるか。

フランスで、学校でのいじめを厳罰化する動きが進んでいます。 日本でこの「厳罰化」を取り入れた場合、 果たしていじめをなくすための有効策になるでしょうか。 今年読んだばかりの 中野信子著『ヒトはいじめをやめられない』を参考文献に私見を述べます...
読書感想

ブルデュー『ディスタンクシオン』Part4 (他人を理解するということ)

前回 他人を理解するということは、他人のいきさつを理解することである わたしたちは脚色された情報が伝達される世の中で、 自分自身や他人対して、しなくてもいい責め方をしているかもしれません。 たとえば、報道番組で「ゴミ屋敷問題」が取り沙汰され...
読書感想

ブルデュー『ディスタンクシオン』Part3 (社会からのドロップアウトは自己責任か)

前回 美術鑑賞ができるのは、家がお金持ちだから? アンケート調査によると、美術館に足を運ぶ回数と家の収入には相関があります。 そして、一枚の絵画を観て、 「何が」描かれているか、と (人が描かれている、雲が描かれている、大人が描かれているな...
読書感想

ブルデュー『ディスタンクシオン』Part2 (趣味とは闘争!?)

前回 前回は、 人々のあらゆる選択(趣味、人生)を俯瞰してみると、 一定の傾向性があり、それを「ハビトゥス」と呼ぶ、 というところまでまとめました。 趣味とは闘争である! ブルデュー曰く、 人の「趣味」、「何かが好き」というのは、 「必ず同...
読書感想

ブルデュー『ディスタンクシオン』

本書は、社会学の名著です。 しかし、それまでの経済中心主義とは異なる、 「文化のエコノミーを問う」がテーマとなっています。 ※ 文化のエコノミー → 個人的な趣味と社会階級との結びつき 個人の趣味との出会いは、雷に打たれた偶然の衝撃ではない...
読書感想

カント『純粋理性批判』Part4 (本当の自由とはなにか?)

前回 これまで(カント以前)の哲学は究極の真理を追究してきたものです。 「カント」が目指したのは、究極の生き方を追求する「哲学」です。 「実践理性」 実践理性とは、 「究極の道徳的世界を思い描き それにふさわしい最高の生き方を命じること」 ...
読書感想

カント『純粋理性批判』Part3 (あの世はある?ない?)

前回 前回まで 人は何を知ることができて、何を知ることができないかを解き明かしたのが『純粋理性批判』です。 人は共通認識のプログラムを持っているので自然科学や数学はみんなが共有でき、信頼できる知識だと立証しました。 では、 人は何を知りえな...
読書感想

カント『純粋理性批判』Part2 (ヒトには国や宗教や時代を超えた共通認識がある)

前回 (かなり端折って書き出しですが) カントはイギリス経験論にショックを受け、自分なりの自然科学の認識を再考します。 1+1=2 ですが、なぜそれが「2」といえますか? 不思議なことに、国や宗教や時代を超えて、万人が「2」といえます。 「...
読書感想

【哲学】カント『純粋理性批判』

「純粋理性批判」 「純粋理性」とは、カントが作ったことばです。 人間にもともと備わっている認識の力のことをいいます。 「この範囲だったら確実に判断できるし、みんなが共有できる」 ということです。 「批判」とは、 「でも、ここからあとは、判断...