【本の要約・気づき】『菜根譚』 洪自誠著 ――逆境の中での学び、気づき―― 夕暮れに夕日が輝くように、最も人が輝くのは晩年である!

読書感想

『菜根譚』より、私の心に響いた人生訓を

いくつかピックアップしていきたいと思います。




楽しんだり、苦しんだりしながら人生を歩む! 前集74

人生は、楽しんだり、苦しんだりしながら歩むものである。

なんの苦労もなく成果を得たとしても、

達成感や、持続するような幸福も得られない。



棚ボタは一瞬のできごとのように過ぎ去ります。

苦労して得た知識こそ、自分の血となり肉となる本物の知識になります。



現代ではスマホで「こうすれば効率だよ!」「コスパがいいよ!」

みたいな情報がかんたんに手に入りますが、

一週間後には忘れているようなものだったりします。



経験上、一生懸命努力して、吸収した知識はずっと頭に、

いや心に残っていたりしますね。




人は晩年こそ輝く! 前集 19

日暮れの時、夕日は絢爛と輝く。

年の瀬、冬の頃、柑橘類は一層よい香りを放つ。

それと同じように、人も歳月を重ねることで輝くのである。



これは、本当に素晴らしい。

私もいつの頃からか、もう歳は取りたくないな・・・と

思うようになりました。



しかし、この句は、人が歳月を重ねることを肯定しています!

人は歳月を重ねることで輝くのですから、

晩年に向け、今、一層、気力を充実して頑張らなければ

いけませんね!



(次回に続きます。)

菜根譚 (講談社学術文庫)
菜根譚』は今から三百数十年前、中国明代の洪自誠が人間いかに生くべきかを、様々な角度から論じた人生指南の書である。本書は、「儒・仏・道」の3教を根幹とする『菜根譚』の真髄を体得して日常生活の指針とするため、儒・道教の専門家と仏教、特に禅学を専攻する学者の2人が、長年に亙り原典を全面的に見直し、これを究明し、その成果を新た...

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