【本の要約・気づき】『菜根譚』 洪自誠著 ――逆境の中での学び、気づき―― 競争の果てに待っているのはお互いの破滅!

読書感想

『菜根譚』より、私の心に響いた人生訓を

いくつかピックアップしていきたいと思います!

一歩さがって道を譲る 前集13

せまい道で、人と出会ったら、

先に自分が退いて道を譲りなさい。

美味しい食べ物は3割相手に譲ってあげなさい。

それが世を渡る上で最良の方法である。



なんでも

自分だけ得をしよう、

自分だけが独占しようと思うと

他人から恨みがつのるものです。



こちらから譲ってあげるほうが

相手からの印象もよくなりますし、

これが世を渡る術だというのも

うなずけますね!




勝ちを譲るためではなく、進むために退く! 前集17

人生は一歩退くことが、自分の益となる。

目先の金や物の益を追求すると、

視野が狭くなり、

金や物よりも大切な、安心までは得られない。


相手に価値を譲るために一歩退くのではなく、

目先の利益にとらわれず、寛容的な態度でいることで

視野を広く持ち、人生で大切な安心の心が手に入る、

ということですね! これは深いっ!




手柄を独り占めしない 前集19

名誉を独占してはいけない。

恨みを募らせ、危害を加えるものを増やすだけである。

汚名は自らかぶりなさい。

そうすれば自らの人格を磨くことができる。



中国は古来より、政権争い、領土争いをし、

戦い続けてきた国なので、

「他者に譲りなさい」という思想は

当時の人々とは真逆の思想です。



この本を著した洪自誠は、

競争、競争の果てに待っているのは

お互いの破滅である。

ということを知っていたのでしょうね。



自分だけが「勝ち」を独占するのではなく、

他人に譲ってあげることで、

周り回ってそれが自分の為になり、

みんなで幸せになろう!

ということをメッセージとして

残したかったのだと思います。



凄く、深く、うなずけます!

共感の嵐!

(次回に続きます。)

菜根譚 (講談社学術文庫)
菜根譚』は今から三百数十年前、中国明代の洪自誠が人間いかに生くべきかを、様々な角度から論じた人生指南の書である。本書は、「儒・仏・道」の3教を根幹とする『菜根譚』の真髄を体得して日常生活の指針とするため、儒・道教の専門家と仏教、特に禅学を専攻する学者の2人が、長年に亙り原典を全面的に見直し、これを究明し、その成果を新た...

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