【本の要約・気づき】『菜根譚』 洪自誠著 ――逆境の中での学び、気づき―― 良い上司とは!

読書感想

菜根譚、面白い!

明で初版が出版された300年後、日本に伝わり、

当時の人に大うけしたのもうなずけます。

日本人の心に響く感じがします!

今回もよかったものをいくつかピックアップしてみます。



今回は、ビジネスの場で有用なものをまとめています!

印象を良くする作法 前集167

恩を施すなら、最初はあっさりして、後から手厚くするとよい。

逆をやると、人は恩を忘れる。

威厳を示すなら、最初は厳しくして、後から優しさをみせるがよい。

逆をやると、人はあなたを恨む。



「この人って、最初は好印象なのに、今は悪印象だわ・・・」

「出会った頃は優しかったのに、今は細かいことですぐ怒る・・・」

なんてことありませんか?



後になっても印象もよくするなら、

この句の通りに振る舞うとよいと思いました。

人の線引き 前集136

人の功績と過失は明確にせよ。

不明確にすると、怠け心を呼び起こす。



個人的な恩と恨みは曖昧にせよ。

明確にすると、恨みが恨みを呼ぶ。



人に対して、寛容であるときと、

そうでないときのラインを示している

気がします。



あの人には恩があるんだけど、

過去の恨みが忘れられない!

といった態度をずっと取っていると

人は離れていきますね。



それはそれ、これはこれ、と

ある程度寛容でいるほうが

早く精神的に大人になれる気がします。



これもいい句です。




急いては事を仕損じる 前集152

物事は、急げば急ぐほど、よい方向に進むとは限らない。

まず、自分と相手の時間と価値観は違うことを理解せよ。

こちらの都合で相手を急かすと、相手の怒りや反発を招く。

事を成し遂げるなら、緩急を使い分けよ。



人に物を教える立場だと、つい上から、横から口を出したくなります。

教えて、やらせてみて、失敗から学び、成長する、

一連のプロセスの邪魔をすると、学びが得られなかったり

教えたことしかできなくなってしまいます。



とはいえ、寛大でいられるって凄く難しいですけどね 笑

(次回に続きます。)

菜根譚 (講談社学術文庫)
菜根譚』は今から三百数十年前、中国明代の洪自誠が人間いかに生くべきかを、様々な角度から論じた人生指南の書である。本書は、「儒・仏・道」の3教を根幹とする『菜根譚』の真髄を体得して日常生活の指針とするため、儒・道教の専門家と仏教、特に禅学を専...

コメント

タイトルとURLをコピーしました