哲学

読書感想

【本の要約・気づき】『菜根譚』 洪自誠著 ――逆境の中での学び、気づき―― 「なにごともほどほどがよい」「足るを知る者は富む」

『菜根譚』より、私の心に響いた人生訓を いくつかピックアップしていきたいと思います。 人生の落とし穴 後集127 分を過ぎた幸福や、理由のない授かりものは、 人を釣り上げるためのエサでなければ、 落とし穴である。 しっかり見極めないと、 天...
読書感想

【本の要約・気づき】『菜根譚』 洪自誠著 ――逆境の中での学び、気づき ――商売をうまくやるには。

本書の概要 本書は、16~17世紀の明の時代末期、 政治は民のことをほったらかし、 みにくい権力争いに明け暮れている 頃に、洪自誠によって著されました。 初版から300年後、江戸後期に日本に渡り、 当時の儒学者たちに絶賛 以後、隠れた名著と...
読書感想

【本の要約・気づき】『生の短さについて』 セネカ著 ―― 「人生は短いのではない、人が短くしている。」

本書の概要 本書は、古代ローマの哲学者セネカが著しました。 セネカは、時間というものを見つめなおし、 私たちを戒めるような言葉をつづっています。 時間と時(トキ)の違い 私たちは「時間」というものを、 過去・現在・未来と3つにわけて考えがち...
読書感想

【本の要約・気づき】『ニコマコス倫理学』アリストテレス著――役に立つ、役に立たない、というのは社会のものさしで測っているに過ぎない。

22.05.23 放送 『100分de名著』より 内容をまとめていきたいと思います。 前回までのおさらい アリストテレスは、 ・幸福になりたいなら、徳を身につけよ! ・徳を身につけたいなら習慣的な行動で身につけよ! と、説きました。 前回ま...
読書感想

ツァラトゥストラ ニーチェ著 ―― 比較ばかりしていると、温かい沼に陥る。

今回は、ニーチェの思想は、 現代の私たちにどういった メッセージを与えるか についてまとめていきます。 コロナ禍という「失われた時代」に生きる私たち 現代には、 強い父性を感じられる存在はいませんし、 「戦後の復興」のような、国家単位の目標...
読書感想

ツァラトゥストラ ニーチェ著 ――永遠回帰の思想

まずは、前回までをおさらいしておきます。 神の信仰が強かったかの時代から 文明時代に移行する時代の過渡期で 人類に新しい価値を提示しようと著したのが 本書『ツァラトゥストラ』です。 前回までの振り返り ルサンチマン 自分が絶対と信じるものを...
読書感想

【本の要約・気づき】『ツァラトゥストラ』ニーチェ著――「神は死んだ」=精神的支柱にすがって生きる危うさ

前回は、どうしてニーチェは本書を著そうと思ったのか。 「ルサンチマン」とはなにか、それがなぜいけないのか、 についてまとめました。 今回は、ニーチェの中で有名な言葉 「神は死んだ」 についてです。 「神は死んだ」 とは? 本書が出版された1...
読書感想

【本の要約・気づき】『ツァラトゥストラ』ニーチェ著――ルサンチマンとは何か。恨み、ねたみ、嫉妬はなぜいけないのか

今回は、ドイツの哲学者 ニーチェの『ツァラトゥストラ』 についてまとめていきたいと思います。 ツァラトゥストラのあらすじ 本書は、 主人公のツァラトゥストラが 山にこもり修行し、 そこで蓄えた知識を 世の為、人の為、 旅をしながら分け与える...
読書感想

【本の要約・気づき】『ニコマコス倫理学』アリストテレス著――徳をみにつけるときに、陥りやすい罠

前回は、幸福になるには、 徳を身につけよ! 徳は習慣で身に付けることができる! というところまでまとめました。 今回は、ここで気をつけるべき罠について まとめていきたいとおもいます。 行き過ぎた 徳 は不幸を招く。 気をつけるべき罠とは、 ...
読書感想

【本の要約・気づき】『ニコマコス倫理学』アリストテレス著――良徳 も 悪徳 も 習慣で身につく

幸福になるためには「徳」を身につけよ! by アリストテレス 「徳」とはなにか 「徳」とは、 人間が持っている、可能性や能力を実現かすることです。 「徳」の力が よい方向に働けば良徳 悪い方向に働けば「悪徳」 となります。 また、アリストテ...