【本の要約・気づき】『存在と時間』ハイデガー著

読書感想

NHK 100分de名著

特集より、番組テキストから

内容をまとめました。


カントの『純粋理性批判』では

「人間」が、どこからどこまでのことを理解できるか

というところを明らかにしました。


ハイデガーは、単に「人間」だけを抽出して

物事の認識・理解を深めるのではなく、

日常、世間、暮らしの中にいる「人間」

というくくりで、

「人間」の存在を

明らかにしようとしました。

人間の理解を試みる

チューリップの理解

例えば、チューリップという花を

理解するとき、球根を解剖することは

無意味です。

どこに根付くのか、どのような土壌がよいのか

日向を好むのか、水を欲するのか

といった、

環境への理解がなければ

チューリップを理解できません。

人間の理解

同じように、「人」という

言葉だけではその人を理解できません。

この写真の「人」をみて、

ほとんどの人が

「サラリーマン」、「営業マン」と

答えると思います。


しかし、

この写真の人にも

それまで生きてきた、営みがあり、

その上で成り立った、固有の人格があります。


また、国や、地域や、世代によっても

解釈が違うかもしれません。

まとめ 日常という暮らしの中に生きる「人間」

私は、日常という暮らしの中に生きています。


ハイデガーは、日常という暮らしの部分

「世界」と定義しました。


そして、

他人も、この「世界」の中で生きています。


つまり、

「世界」は、

私だけの閉ざされた空間ではなく、

「世界」の中には他人もいて

重なり合って生きているのです。

(次回に続きます。)

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