【本の要約・気づき】『ニコマコス倫理学』アリストテレス著――徳をみにつけるときに、陥りやすい罠

読書感想

前回は、幸福になるには、

徳を身につけよ!

徳は習慣で身に付けることができる!

というところまでまとめました。



今回は、ここで気をつけるべき罠について

まとめていきたいとおもいます。




行き過ぎた 徳 は不幸を招く。

気をつけるべき罠とは、

これはいい行いなんだ! 徳なんだ!

と、率先してやったり、

ブレーキばかりかけたりしていると

かえって不幸になる

ということです。



アリストテレスは、

「中庸」であることが大事

といいます。



「中庸」とはどういうことでしょうか。

「中庸」を目指そう

「中庸」とは、適切、適量、適度を

あわせたような概念です。



例えば、

「勇気」

行き過ぎると

危険を度外視した向こう見ず。

逆に、

逃げてばかりいると臆病になります。



「節制」(※ お金の例)

行き過ぎると

放埓的な性格になります。

逆に、

節制ばかりしているとケチな性格になります。

※ 【放埓(ほうらつ)】・・・抑制するものがない態度


職場などで、

皆に喜んでもらおうと思って

気前のいい先輩を演じていると

自身の生活をないがしろにしていたりする

身近にそんな人、いませんか?

日常生活の「中庸」

日常生活でもあります。

ダイエットのために

ウォーキングをしていると

その気持ち良さに気づくことがあります。



すると、たくさん距離を稼げば

もっと痩せるし、もっと気持ちがよくなると思い

歩く時間や距離を伸ばそうとします。

すると、膝や腰を壊してしまうのです。



最初は健康のためにはじめたのに、

「中庸」を欠くと

かえって不健康になるのですね。


この話、まんま私も経験があります 笑



なにごとも、

適切なときに、

適切な量を

適切に行う、

これが徳を身につけるときに

気をつけておくべき「中庸」です。

(次回に続きます。)


(以上、22.05.16 放送 『100分de名著』よりまとめ)




Bitly
Bitly

コメント

タイトルとURLをコピーしました