NHK 日曜美術館 ゲスト:荒木飛呂彦 ――西洋絵画のヌードの読み取り方

雑記

前回に引き続き、

美術が専門の、東京大学 三浦篤講師の解説と、

漫画家、荒木飛呂彦先生の、目のツケドコロの対比を

まとめていきたいと思います。




西洋絵画におけるヌード

三浦講師による解説

著作権フリーサイトより引用:『パリスの審判』

『パリスの審判』

こちらの絵は、

トロイアの王子、パリスが、

最も美しい女性に、

黄金のリンゴを与えよう、

そこに、3人の女性が現れた、

というシーンが描かれた一枚です。



解説の三浦講師によると、

西洋絵画において、何が理想的な美か?

を考えたとき、「人体」に辿り着いたそうです。



西洋文明は、人間中心主義という思想がありました。

(日本では、人間は自然の一部という考え方なので

真逆ですね。)



よって、絵画に描かれるヌードは、単なる裸ではなく、

「理想的な美を宿した人体」なのです。




荒木飛呂彦先生の目のツケドコロ

著作権フリーサイトより引用:『パリスの審判』

荒木先生は、

まず、この絵のポージングに

目が行くといいます!



通常ではありえない、

非日常的なポージングに

ファンタジー感を感じるから、

と言います!



ジョジョのキャラクターを描くときも、

体幹や、腕、手、指先などをねじって

非日常感、ファンタジー感を

演出しているといいます!



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羽伴毅を再起不能にした定助達は、病院内に隠されていた「ロカカカの研究室」の記録を遡り、顔写真の無い「謎の院長」を探すが…!? 一方、「新ロカカカ」の果実収穫まで7日と迫る中、つるぎの学校で思わぬ事態が…!



このようにして、我々読者が感じる

ジョジョ感!!!!! を演出して

いたのですね!




まとめ

西洋文明は、人間主義。

これは昔話の物語にも

よく表れています。



西洋の物語は、

相手を倒したりして、

拡大しよう、獲得しよう

というストーリー展開です。



一方、日本の物語は

必ずしもそうではなく

最後に結婚する、

ということも

(あまり)ありません。



解説の三浦講師によると、

このように、古代のヌードを理解することで、

現代のヌードには何が残って、何が去ったか

対比してみると、面白いですよ、と締めくくられていました。



(次回に続きます。)



NHK 日曜美術館 ゲスト:荒木飛呂彦

(次回リンク予定地)



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