ドイツの哲学者、マルクス・ガブリエルが提唱する
「意味の場」について解説したいと思います。
(※ 私が解釈できた範囲ではありますが。)
意味の場(fields of sense) およそなにかしらのものが現れる場
ここにゾウの置物があります。
![](https://koufukudokusyo.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG_20220302_102459-1024x818.jpg)
これもゾウ
![](https://koufukudokusyo.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG_20220302_102559-850x1024.jpg)
これもゾウです。
![](https://koufukudokusyo.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG_20220302_102544-996x1024.jpg)
対象は1つなのに、イメージは複数あります。
イメージが複数あるのにどうしてそれが対象だと分かるのでしょうか。
マルクスは
「対象とは、複数あるイメージを引き付ける力である」
と結論付けます。
こういうイメージでしょうか。
![](https://koufukudokusyo.com/wp-content/uploads/2022/03/対象とイメージ_1.1.1-1015x1024.jpg)
対象は1つですが、捉えられるイメージは無数です。
現在、「戦争」が起きています。
日本に住む私にとっては遠い国の出来事です。
ウクライナにとってはロシアの侵略戦争です。
ロシアにとっては平和の為の武力行使です。
「戦争」という対象も、複数のイメージを持っています。
対象の捉えられるイメージは、時間や、場所や、人、
によって異なります。
これは、
絶対的、固定的、普遍的な、ただ一つのイメージなどない
ことを表しています。
次回は、このことが何を意味するかについて
述べていきます。
「物」から私たちを解放する名著です。
暴走する人間の思考にブレーキをかけるのは、道徳、哲学であることが
説かれています。たくさんの気づきが詰まっています。
マルクス・ガブリエル「意味の場」について Part1
マルクス・ガブリエル「意味の場」について Part2
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