マルクス・ガブリエル著『なぜ世界は存在しないのか』「意味の場」についてPart1

読書感想

ドイツの哲学者、マルクス・ガブリエルが提唱する

「意味の場」について解説したいと思います。

(※ 私が解釈できた範囲ではありますが。)

意味の場(fields of sense) およそなにかしらのものが現れる場

ここにゾウの置物があります。

これもゾウ

これもゾウです。

対象は1つなのにイメージは複数あります。

イメージが複数あるのにどうしてそれが対象だと分かるのでしょうか。

マルクスは

「対象とは複数あるイメージを引き付ける力である」

と結論付けます。

こういうイメージでしょうか。

対象は1つですが、捉えられるイメージは無数です。

現在、「戦争」が起きています。

日本に住む私にとっては遠い国の出来事です。

ウクライナにとってはロシアの侵略戦争です。

ロシアにとっては平和の為の武力行使です。

「戦争」という対象も、複数のイメージを持っています。

対象の捉えられるイメージは、時間や、場所や、人、
によって異なります。

これは、

絶対的、固定的、普遍的な、ただ一つのイメージなどない
ことを表しています。

次回は、このことが何を意味するかについて

述べていきます。

「物」から私たちを解放する名著です。

暴走する人間の思考にブレーキをかけるのは、道徳、哲学であることが
説かれています。たくさんの気づきが詰まっています。

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