穂村弘『シンジケート』をよみました。

読書感想

一行ごとに時間や空間を飛び越え

一行前にいた場所から一瞬にしてファンタジーの世界に

移動します。

風の夜初めて火を観る猫の目の君がかぶりを振る十二月

停止中のエスカレーター降りるたび声たててふたり笑う一月


たった一行でひと月も時間が飛んでいます。

このわたしたちが生きている世界では通常ありえない

創造の世界に触れることで、日常生活で、わたしにいつのまにか

縛りつけられていた固定観念、影響力、

支配、マインドコントロールから

解放してくれる気がします。

パソコンのデスクトップ画面をお札にするだけで
利己的になったり、寄付するお金を渋ったり、

職場にせっけんのにおいを漂わせるだけで社員が清潔になったりする
研究結果があります。

同じような毎日を繰り返していると、
知らず知らずのうちに

何かに縛られていたり、
何かの影響を受けていたりします。

すぐれた詩、アート、芸術には
そこから解放してくれる、
力があるように思います。

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