中野信子、熊澤弘共著『脳から見るミュージアム』~未来を思い描く~

読書感想

本書は、脳科学、認知学の研究者であり、医学博士の中野信子先生と、
東京藝術大学の熊澤弘背教授の共著です。

ミュージアムとは、 「モノとともに、情報を収集し、研究し、提供する機関」 と本書では定義されています。

脳の記憶の過程には、「記銘」「保持」「想起」 の3段階があり、

「ミュージアム」と「脳」は似ている、 というところから話は出発します。

脳の【社会的な領域】と【アートの領域】は同じ領域

脳の、
「計画を立てる」「損得を比較する」「自分を抑制する」といった、
【社会的な領域】と、

「道具を使う。」「隠喩」「創造する」といった【アートの領域】は、
同じ領域だそうです。

さらにここは、「美しさ」を判断する領域でもあります。

社会的な領域とアートの領域が同じ領域なのは驚きですね。

人は10年単位で物事を考えます。道路を作ったり、人生のロードマップを考えたり。
また、環境のことを考えて行動を抑えたり、体調のことを考えて節制したりもします。

これは空白のキャンバスに絵を描くことと同じと言えます。

「未来を思い描く」なんてことばを時々耳にしますが、
これは脳のしくみ的にあった表現だったのですね。

わたしは「 どうぶつの森 」が苦手で、最初のタスク、クエストをこなす部分まではプレイできるのですが、「それをこなしてからは“自由”ですよ」と言われたとき、どうしていいかわからなくなります笑 アートには不向きの脳かもしれません苦笑

脳から見るミュージアム アートは人を耕す (講談社現代新書)
ウィズ・コロナの新しい生き方を模索し始めた今こそ、私たちに必要な、脳に効く「美」を求めて、ぜひミュージアムに出かけてみてはいかがだろうか? 実は、ミュージアムは「美」が展示されているだけの場所ではない。知れば知るほど、とてつもなく奥が深い世界なのだ。人類の記憶のアーカイブに潜っていくような、(良い意味での)妖しさ、ヤバ...
あつまれ どうぶつの森 -Switch
あつまれ どうぶつの森 -Switch

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