本書は、脳科学、認知学の研究者であり、医学博士の中野信子先生と、
東京藝術大学の熊澤弘背教授の共著です。
ミュージアムとは、 「モノとともに、情報を収集し、研究し、提供する機関」 と本書では定義されています。
脳の記憶の過程には、「記銘」「保持」「想起」 の3段階があり、
「ミュージアム」と「脳」は似ている、 というところから話は出発します。
脳の【社会的な領域】と【アートの領域】は同じ領域
脳の、
「計画を立てる」「損得を比較する」「自分を抑制する」といった、
【社会的な領域】と、
「道具を使う。」「隠喩」「創造する」といった【アートの領域】は、
同じ領域だそうです。
さらにここは、「美しさ」を判断する領域でもあります。
社会的な領域とアートの領域が同じ領域なのは驚きですね。
人は10年単位で物事を考えます。道路を作ったり、人生のロードマップを考えたり。
また、環境のことを考えて行動を抑えたり、体調のことを考えて節制したりもします。
これは空白のキャンバスに絵を描くことと同じと言えます。
「未来を思い描く」なんてことばを時々耳にしますが、
これは脳のしくみ的にあった表現だったのですね。
わたしは「 どうぶつの森 」が苦手で、最初のタスク、クエストをこなす部分まではプレイできるのですが、「それをこなしてからは“自由”ですよ」と言われたとき、どうしていいかわからなくなります笑 アートには不向きの脳かもしれません苦笑
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