NHKあさイチに原田マハさんが出演されていました。
作家さんの生い立ち、どうやってその人が形成されたのかに
興味があったのでまとめてみました。
『キネマの神様』『総理の夫』など、
ヒット作を次々に出す原田マハさん
ヒット作の中には、『リボルバー』、『楽園のカンヴァス』など、
アートを題材にした小説も発表されています。
ゴッホが自殺に使ったとされる拳銃がオークションに出品されることから始まる物語。
それもそのはず、作家になる前はキュレーターで、
もともとアートには造詣が深かったのです。
※ キュレーター
ミュージアムにおいて、展示物を管理監督し、
編集し、来観客に魅力や価値を伝える仕事。
両親について
原田さんの両親は
「3つのものをあたえてくれていた」といいます。
① 本(漫画を含む)
② 映画
③ アート
この3つは、原田さんが望めばいつでも買ってくれたり、
観たいものがあれば、連れていってくれたりしたといいます。
原田マハさんの父は破天荒な性格だった!
原田さんの父は、百科事典のセールスマン
家にはいつも「美術全集」が転がっていたといいます。
小さなころから美術本を読んでは
「ダ・ヴィンチがいいなぁ」と思いながら読んでいたそうです。
セールスマンなので、口八丁!
父は、ギャンブルと、映画が大好きで、
仕事の合間でも時間があれば映画館に行っていたそうです。
とても、映画の感想を語るのがうまかったそうで、
原田さんは、父が面白いといっていた映画は必ず観たそうです。
初めて映画館でみた映画は寅さんの第一作目だった!
原田さんが初めて映画館で観た映画は
なんと、『男はつらいよ』の第一作!
当時7歳でした。
父に連れられて、
アニメ映画を観せてくれると思っていたら、
よくわからないおじさんが出てくる映画で
原田さんが不満を漏らすと
父は「面白くなるから黙ってみていろ!」と一言。
当時の映画館は拍手や歓声の湧き上がる
ライブ感のある場所だったそうです。
すると、父の言う通り、
場の雰囲気もかりて感涙!
映画館を出ると「パパ!渥美清のポスター買って!」とせがみ、
小学校2年生でありながら、部屋の壁に貼っていたそうです(笑)
頼んでもないのにアルバイトに応募
あるとき、父が「いいアルバイトみつけたぞ!」と
原田さんに映画館のアルバイトを押しつけてきたそうです。
「タダで映画が観れるからいいじゃないか!」
と、父。
「俺もこっそり入れてくれ!」
なんてこともあったそうです(笑)
まとめ
アートの効用
美術鑑賞にはさまざまな効果があります。
たとえば、脳の非言語領域の活性。これにより創造性が働きやすくなります。
実際に、子どもに美術鑑賞をさせると成績が上がったという報告や、
海外企業では、ビジネススキルアップの為に美術鑑賞を研修プログラムに
組み込んでいるといいます。
さらには、血圧を下げる、ストレスホルモンの低下など、癒し効果も認められています。
情報化社会の現代は、めまぐるしく価値観や主張が変化し、
それに振り回されて疲弊することがあります。
対して、美術作品は、100年以上前に美しいとされていたものが
現代にまで残っていて、同じく時空間を超えて美しいと思えたとき、
そこに普遍的な価値観を取り戻し、価値観や感覚が正常値に戻る感覚があります。
美術館賞は、ヒット作を飛ばしつづける原田マハさんの
原動力になっていたのですね!
父性が子どもに与える影響
子どもにとって父親とは「初めての基準」です。
父とふれあうことで、それが目標であるにせよ
批判の対象であるにせよ「基準」となります。
原田さんの父は、いつも自分の先にいて
決して押し付けるわけではなく、
色んなものを与えてくれたといいます。
先のアルバイトの例もそうですし、
部屋にわざと官能シーンのある本を開いて
置いたそうです。
さりげなく伝えるのがうまかったのですね。
「本から学んで大人になれ」と語っていたそうです。
「あれをしろ」「これをしろ」「これはするな」と、
事細かく指示をすると子どもはそれだけしか対応できなくなります。
父親は「大きなメッセージ」を伝え続けることで、
子どもにケースバイケースに適用させる
「構成力」が身に付きます。
原田さんは父のことを「破天荒な父」といっていましたが、
抜群に優れた父性が、原田さんに、良い影響を与えていたのですね!
(次回に続きます)
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