「趣味、読書って時間のムダじゃない?」と言われたらなんと答えますか?
わたしは「楽しいですよ」と答えます。
しかしながら、立ち止まる人もいると思います。
読書を含めて趣味、娯楽は果たしてムダなのでしょうか。
人から趣味を取り上げるとどうなる?
最近、「効率」「合理化」「コスパ」といったことばがもてはやされているように思います。
しかし、これらを突き詰めると窮屈でがんじがらめになり、逆に息が詰まります。
「効率」「合理化」「コスパ」 を詰めるとむしろ時間やお金がどんどん無くなるのです。
それを表現したのがミヒャエル・エンデ『モモ』です。
人間が「効率」「合理化」「コスパ」 を突き詰めると、
究極、「食べる」「寝る」「生殖」しかなくなります。そんなのは虫や動物と同じです。
「趣味」「遊ぶ」とは、人間にしか出来ない高尚で文化的な行動なのです。
休んでいるとき、脳は
働きづめでいると脳はどんどん疲れてしまいます。
そんな時に必要なのが、ムダな時間、趣味の時間、遊びの時間です。
精神科医 樺沢紫苑著『アウトプット大全』によると、
休んでいるとき、脳は、「デフォルトモードネットワーク」が活動的になり、
情報を整理・統合したりして、むしろ活発に動いています。
ワシントン大学の研究によると、
脳は休んでいるときのほうが、15倍もエネルギーを使っているといいます。
話はそれますが、休憩時間はせわしくなくスマホを触るより、
お茶でも飲んでぼーっとするのが脳には好ましいといえます。
お風呂に入ってほっとひと息ついてあたたまっているとき、
ふと仕事の良いアイデアが浮かんだりしませんか?
一見、ムダとも思われる行動も脳には必要なものなのです。
楽しんでいるとき、脳は
人が「楽しい」と感じているとき、
脳内では「ドーパミン」という幸福物質が分泌されています。
これにより、集中力、モチベーション、学習能力がアップします。
脳にパワーアップする補助魔法がかかったような状態です。
スマホの情報はすぐに忘れてしまいますが、
読書は楽しみながら知識は案外覚えているものです。
そして「楽しい」ことは長続きします。
これほど良い趣味をもうムダな趣味とはもう言えないでしょう。
「趣味、読書って時間のムダじゃない?」と言われたら
「楽しくて!」と答えましょう!
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