NHK あさイチ 原田マハさん 出演回 まとめ Part2

あさイチまとめ

原田マハさんの経歴

20代は、商社でアートコンサルタント
という仕事に就いていた原田さん。

ずっとアートの世界で生きていきたい、と思いながらも、
これまで、アートについて、きちんとは勉強してこなかったので
ちゃんと学んでみたい! という強い思いがあり、

早稲田大学第二文学部に入学。

「このときの受験勉強は、人生で、

こんなに勉強したことがない! というくらい勉強した!」

と語っていました。

30代にして、社会人と大学生の二足の草鞋を履きます。

受験勉強時に役立った本が

エルンスト・H・ゴンブリッチ 著『美術の物語』

Bitly

※ 余談ですが、偶然にもこの本、持っていました!

美術史の権威 エルンスト・H・ゴンブリッチが、
美術を学ぶ学生のために書いた美術の入門書です。

「読んでるうちにゴンブリッチ先生の授業を受けてるような気になった」

と、語っていました。

大学生時代の友人からみた原田マハさん

夜間大学時代、仲の良かったご学友いわく、

「仕事をやり抜く突破力があった」

「計算するより、直感で行くタイプ」

それは、原田マハさんのキャリアにも表れています。

なんと! 作家デビューを果たしたのは、44歳!

「40代で人生をリセットしようと思った。」そうです(!)。

「直感力と、父に似たのか、勝負師的なところがあり、

40代で自分の人生を振り返ったとき、

本当にやりたいことがやれてない気がした。」

「なにかやり忘れがないだろうか・・・」

そういう風に考えたとき、原田さんのある記憶が蘇ります。

それは、

ニューヨーク近代美術館で働いていたときに、

ある絵の前で、

「この絵を題材に小説を書く!」と誓いを立てたことです。

その “ある絵” とは、

アンリ・ルソー『夢』

The Dream - Henri Rousseau - Google Arts & Culture
Although Rousseau completed more than twenty-five jungle paintings in his career, he never traveled outside France. He instead drew on images of the exotic...

ルソーの『夢』は、ニューヨーク近代美術館の主であるかのように
鎮座していて、いつも見とれていたそうです。

21歳のときにすでに、ルソーの画集や、評論を読んでいて、
そのころからルソーと付き合うようなものを作り上げたい! 
と、思っていたそうです。

19世紀後半の美術界は、
アカデミックな審査を通過した美術作品が展示される展覧会から、
誰でも出展できる、アンオフィシャルな展覧会が盛り上がってたそうです。

ルソーはもともと、
役人仕事をしていましたが、
40代で画家に転身。

しかし、

絵の勉強をしてこなかったルソーの作品は
展覧会に出すと、批評家たちの
もの笑いになっていたそうです。

ルソーはあるときからジャングルを描くように。

原田マハさんは、ルソーの『夢』を、

「ジャングルのフレッシュな空気が伝わる。」

「瑞々しい。」

「圧倒される。」

「(絵の中に)入っていく。」

と、このように評します。

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原田マハさんが美術鑑賞時に意識している見方

原田マハさんがアートを鑑賞するとき、
意識している見方があるそうです。


「絵筆の長さを、想像し、

腕の長さを、想像し、

そこから、画家の立ち位置を、想像する。」


「何千何百万の、人が、

この絵の前に立ったり、通り過ぎたりしたが、

最初にこの絵の前に立ったのは、

これを描いた画家だ。

そこに自分も立ってると思うと

胸に感動が拡がります。」


なんと素敵な想像力なのでしょうか・・・!

「自分事」にする。ことの大切さ。

「絵画」は「文章」ではありません。

左に裸の女性がいて、真ん中に青い花があり、

茂みの奥に動物がいる――

このように、文章での説明があるわけではなく、

一枚の絵から、自ら非言語情報を読み取り、

想像の世界に入り込む必要があります。

そこに、「自分事にする」ことの大切さがあります。

中野信子、山口真由共著『「超」勉強力』に書いていたことがあります。

勉強も同じで、

英語も、科学も、歴史も、
品詞のつながりや、分子のつながり、
歴史上の人物の動機、言動を、

「自分事」にすると、
記憶に定着しやすいといいます。

品詞も、分子も、歴史上の人物も、
「点」では存在し得ません。

必ず、前後につながりがあります。

「自分事」にすることで、そのものになりきり、
前後の文脈で理解し、記憶に定着しやすくなるのです。

原田マハさんは、
美術史の勉強をするときも
本を読みながら、

「解説本の著者の授業を受けている気になった。」

と、語っていましたから、
この、「自分事」にする勉強法が
身についていたのですね。

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