やっかいな対人関係、人付き合いについて学ぶ。 ―― 小池龍之介著『やっかいな人を自分のお城に入れない方法』はオススメ書籍!

読書感想

 あなたの周りに、

 自分はなにもしてあげないのに、
 相手には要求ばかりしてくる
 
 このような人はいませんか?

《例1》
 会議資料の作成を手伝ってあげても、
 お礼より先に、「ここのところはもう少し工夫して欲しかった」と
 ケチをつけてくる。

《例2》
 晩御飯を作ってあげたら、
 「作ってくれてありがとう」よりも先に、
 「もう少しうす味の方がよかった」と
 文句を言ってくる。

《例3》
 良かれと思って長々と日頃の愚痴を聞いてあげたら、
 それ以降もことあるごとに捕まえてきて愚痴を聞かされる。
 そしてそれを拒否すると、憎まれ口を言われる。

 もしかしたら、その人は「やっかいな人」かもしれません。

 『やっかいな人を自分のお城に入れない方法』では7つのタイプの「やっかいな人」を、
 「〇〇モンスター」と定義し、その内面を解き明かし、対処法について学ぶことができます。

 また、本書の真髄は自分もまた「やっかいな人」にならないため、作法を学ぶことが出来ます。


 自分の要求ばかり押し通し、人の時間、金銭、物を奪ってくる人は、
 「略奪者モンスター」と言います。

  「略奪者モンスター」さんの心のうちは

 「自分は見捨てられるのではないか」
 「どうせ自分を裏切るのではないか」

 という不信感があり、素直に他者に心を開けないでいると言います。
 その自信のなさを表面には出さず、
 要求をつきつけるので、
 わがままになっているのです。

 単にわがままで済むならいいですが、
 その自信のなさが心の奥底にあるので、
 相手の好意に対してきちんと心が込められているか、
 チェックしているのです。(本当に「やっかい」ですねえ)

 ここまで分かると、キッパリとした態度で断ることができますし、
 応えてあげるときも、お布施をする心持ちで対応出来ます。
 たとえケチをつけられたとしても、
 相手の心をいたわる、慈悲の心で接することができます。

 また「略奪者モンスター」さんは断ってくる人には
 「この人は自分に与えてくれる人ではない」と判断すれば、
 ヨソへ行ってしまうと言います。
 本当に自分勝手ですね笑

 このように日常に潜むやっかいな人の心のうちと対処方が学べるのでオススメの一冊です。

 本書のいいところは、
 単に「やっかいな人」の対処法を学べるだけでなく、
 「やっかいな人」の心のうちも分かるようになるということと、
 自分自身が「やっかいな人」にならないように、気を付けることが出来る、
 というところにあります。

 オススメの一冊です。是非手に取ってみて下さい。

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