【本の要約・気づき】『エミール』ルソー著 Part2 ――子供が読書好きになるには 親の押しつけをやめること。

読書感想

今回も、

ルソー著『エミール』から

ルソーの教育論を

読み解いていきたいと

思います!

少年期 前編(1~12歳)~後期(12~15歳) 

少年期のルソーの教育論

ルソーはこの時期の子どもには

子どもがやりたいと思っていることを

どんどんやらせよ! と説きます。



体験し、五感で感じ、

それぞれの感覚を連動させることで、

五感を育むこと、



理屈ではなく、

子ども自身に

体験させることで

経験を積ませよ! 

といいます。



読書させることには消極的な立場のルソー

ルソーは徹底して

子供に体験をして

経験を積ませることを

求めているので、

子どもに読書をさせることには

消極的です。



私は、将来子供ができたら

本をたくさん読む子になって

欲しいと思っているのですが

どうすればよいのでしょうか。



子供に本を読んでもらうためには?

好奇心と有用性のバランス

ルソーは子育てには

「好奇心」と「有用性」の

バランスの大切さを訴えます。



好奇心

「好奇心」とは、

子どもが自発的に

興味を持ち、

子ども自身が問いを立て、

学ぼうとするキッカケです。



例えば、

親が子に天体や地理について

興味を持ってもらうために、

そういった本を買い与えるのではいけません。



「なぜ、太陽は昇ったり、沈んだりするのだろう」

といった、子どもの素直な「好奇心」に

親が補佐するようなイメージです。



親の思いではなく、

子どもの「好奇心」が優先なのです。

有用性

「有用性」とは役に立つことです。

しかし、親が、

「これは子どもの将来にとって

役に立つであろう」と、

押しつけるような教育法には異議を唱えます。



あくまで、子どもの「好奇心」があり、

必要に応じて与える、補佐する、

ということが大切なのです。



つまり、子どもに読書好きになってもらうには

子どもが必要だと思ったときに与えてあげる

という方法がルソーの教育論のようです。



確かに、子どもに本好きになって欲しいとはいえ、

興味のないような本を押しつけてしまっては

逆に、子どもは本嫌いになってしまいます。



ルソーの教育論は一理ありますね。




作家 原田マハさんの場合

作家、原田マハさんは

子どもの頃から

読書好きだったと言います。



それは、家に本が所せましと

置いてあったので、

本に対して抵抗感がなかったことや、



原田さんが、「この本が欲しい!」と、ねだれば、

両親は必ず買ってくれたからだそうです。



これはまさに、ルソー的ですね!




(次回に続きます。)



エミール 上 (岩波文庫)
エミール 上 (岩波文庫)

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