本書は、18世紀ころのフランスで、
思想家ルソーによって
著された、教育論です。
本書は、主人公 家庭教師のルソーと
架空の子ども「エミール」
そして、その子を育てる乳母を中心に展開する
物語形式となっています!
面白いですね!
概要
子どもの成長には5段階あり、
その成長段階によって
適切な教育をすることが
望ましい、といいます。
今日では、子どもには成長段階がある、
ということは、当たり前ですが、
18世紀フランスでは新しい考え方でした。
時代背景
当時のフランスは王政が
強いられており、
貴族階級社会が
はびこっていました。
まだ、小さな子供に
古典文学を暗唱させることが
上流の教育だとし、
押しつけられていたのです。
裕福な家庭では
母親はセレブの同士の
交流に明け暮れ、
生まれたばかりの赤子の
子育ては乳母に任せきり。
乳母は楽をしたいので、
赤ちゃんを産着で締め付け
壁にかけておき(!)
赤ちゃんが泣き出すと
仕方なくお乳をあげる、
というありさまでした。
子育て 第一段階 乳幼児期 (0~1歳)快不快の発達段階
ルソーは、生まれたばかりの子を
窮屈な産着に縛りつけるのは
子どもの自由な意思を妨げ
発達に影響にを及ぼすであろう、
生まれたばかりの子が
最初に覚える感情は
「不快感」となる、
といいます。
この時期の子どもには
のびのびと手足を動かさせ、
子どもの泣き声に大人が
適切に対応することで
感覚が正常に育まれる、
といいます。
育児の専門会の話では
赤ちゃんが泣く度に
取り敢えず哺乳瓶を
突っ込むといった
虐待に近い行為を受けて
育った子供は、
感覚に異常が出るといいます。
例えば、そのような子は、
寒いのにTシャツ一枚で
過ごしていたりします。
赤ちゃんは、
・お腹が空いた
・眠たい
・お尻が冷たくて不快だ
と感じたとき、
適切に対応をしてもらうことで
「自分は今、お尻が冷たくて泣いた、
だから今、おしめを交換してもらっているんだ」
「不快感から泣いているんだ」
という風に体感・実感しながら
感覚を覚えていくのです。
子どもには
のびのびと身体を動かし、
成長して欲しいので、
肝に銘じておきたいですね。
(次回に続きます。)
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