【本の要約・気づき】『ニコマコス倫理学』アリストテレス著――2000年読み継がれた幸福になるための哲学書

読書感想

昨日(22.05.02)放送の

NHK 100分de名著は

『ニコマス倫理学』



著者はアリストテレスで

2000年に渡って読み継がれてきた

哲学書です!



とても興味深く、

面白かったので、

まとめておきたいと

思います。




本書のテーマ

『人間はどういう人柄を身につければ幸福になれるのか』

哲学書というと

今まで当たり前だと

思えっていたことを

あえて問い直し、

難しい言葉で開いていく

ところが難しいことです。



しかし、本書は比較的

平易な言葉で書かれており、

なおかつ、

誰もが一度は考える

「幸福」についての実践書であるところが

魅力です。


倫理学とは何か

倫理学には2種類あります。

義務論的倫理学:カント

~すべき

~してはならない

と、あるべき姿をもとに

哲学していくものが義務論的倫理学です。




幸福論的倫理学:アリストテレス

どうすれば幸福になれるのか

みんなが目指す善とはなにか

を考えていくものが

本書のような幸福論的倫理学です。




人生の目標

アリストテレスは、

人生の最終目標は、幸福であり、

それがあらゆる目標の最高善

説いています。



中学生くらいから受験勉強に励み

良い高校に入り、良い大学に入り

良い会社に入り、給料をもらって

充実した生活を送る。



このように、

目的の先には、

また、目的があり、

目的は連鎖します。



目的はいつまでも

連鎖するわけではありません。



やがて、目的は最終目標(幸福)

にいきつきます。



しかし、全てそうなのでしょうか?

また、最終目標に到達するためなら

(幸福になるためなら)

どのような手段を講じてもいいのでしょうか?



この疑問に加えて、

もう一つ気になるのが

「最高善」という言葉です。



当ブログでは

西田幾多郎の『善の研究』

についてまとめてきました。



西田のいう善とは、

人が亡くなっても、

他者の中で在り続ける何か、



よい影響を与える存在として

残っていたらそれが「善」

といいます。



その善とは、また異なった解釈なのか

一致するのか、通じる部分があるのか

とても気になるポイントです。



今回はイントロダクションなので

ここで終わりです。



次回以降が楽しみです。

私も本を取り寄せて

読んでみたいと思います。




ニコマコス倫理学(上) (光文社古典新訳文庫)
ニコマコス倫理学(上) (光文社古典新訳文庫)
アリストテレス『ニコマコス倫理学』 2022年5月 (NHKテキスト)
「究極の幸福」はどこにある? 「人はいかに生きるべきか」を徹底的に考え抜き、2000年以上も生き残った古典中の古典。人生の目的はなんだろうか? 幸福はいかに獲得しうるのか? 正義とは、勇気とは、友愛とは? 古代ギリシア最高の知性による思索を...

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