読書感想

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なぜ、どうぶつの森はおもしろいのか

『脳から見るミュージアム』を読むと、いままで知らなかったミュージアムの全貌が見えてきます。 たとえば、ミュージアムには学芸員さんたちがいて、訪れるひとたちになにかしらの「驚き」や「感動」を与えるためにあまたある美術品をどのように展示するか、...
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中野信子、熊澤弘共著『脳から見るミュージアム』~未来を思い描く~

本書は、脳科学、認知学の研究者であり、医学博士の中野信子先生と、東京藝術大学の熊澤弘背教授の共著です。 ミュージアムとは、 「モノとともに、情報を収集し、研究し、提供する機関」 と本書では定義されています。 脳の記憶の過程には、「記銘」「保...
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【芥川賞受賞作】【オススメ小説!】今村夏子『むらさきのスカートの女』ネタバレなし感想

あらすじ 近所に住む「むらさきのスカートの女」に はいつも決まった行動パターンがあり、街の人たちから不審がられている。そんな 「むらさきのスカートの女」 が気になって仕方がない「わたし」彼女と「ともだち」になるために、接近します。 ※ 以下...
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【超オススメ本!】中野信子『メタル脳』――メタルは孤独を癒す!?

本書の帯にはこう書かれている。 ・孤独や不安を癒し、自己評価を下げない・ストレス耐性を上げ、攻撃性を和らげる・世の中の欺瞞を見抜く強い「個」を育む・世間に流されない“非社会性”が身に付く「混沌とする世界を救うのは、ヘヴィメタルだ!」 と、書...
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【オススメ本紹介】中野信子『空気を読む脳』社会になじめない人たちを救う一冊。

学校、職場、地域のコミュニティ感動、絆、美しさは、時として「個」を押しだまらせる「空気」のような力があります。 その見えない「空気」について脳科学的に解きあかそうとしたのが本書です。 「いじめ」はヒトの本能である。 例えば、「いじめ」は脳に...
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【オススメ小説】絲山秋子『逃亡くそたわけ』

著者:絲山秋子 東京都出身。早稲田大学卒業後、住宅設備機器メーカー営業職として数度の転勤を経験。1998年に躁鬱病を患い休職、入院。入院中に小説の執筆を始める。2001年退職。 『沖で待つ』は、営業職としての経験が、本作『逃亡くそたわけ』は...
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【芥川賞受賞作】【オススメ小説】絲山秋子『沖で待つ』

先日読んだ同著者の『逃亡くそたわけ』が面白かったので、他の作品も読みたくなり手に取りました。 読み始めてすぐに思ったのですが、わたし、この著者の文章がすごく好きです。この瞬間ファンになったのだと確信しました。 著者:絲山秋子 東京都出身。5...
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【オススメ小説】諏訪哲史『りすん』【芥川賞作家】(ネタバレなし)

著者:諏訪哲史 愛知県名古屋市出身の51歳作風や文体など、小説という形式に対して常に疑問を抱き、執念深く自問自答する姿勢から、「小説狂」・「文学的テロリスト」などと評されることもある。(Wikipediaより) 本書を読んで、その通りだと思...
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【超オススメ本!】ヒトは「いじめ」をやめられない 中野信子著

どうすればいじめがなくなると思いますか?太っているから、貧乏だから、LGBTQだから、在日外国人だから、背が低いから、天然パーマだから、歯並びが悪いから陰気だから、かわいいから、ひとりぼっちだから、親が医療従事者だから、家族や本人がコロナに...
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【超オススメ本!】 小林弘幸 著『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』

わたしたちは寝ているときでも呼吸が出来ます。心臓を動かしたり、内臓を動かしたり、血管に血液を流れるようにしたり・・・これらは日々、意識して行っているわけではありません。これらは「自律神経」の働きによるものです。 「自律神経」は「交感神経」と...