どうすればいじめがなくなると思いますか?
太っているから、貧乏だから、LGBTQだから、在日外国人だから、
背が低いから、天然パーマだから、歯並びが悪いから
陰気だから、かわいいから、ひとりぼっちだから、
親が医療従事者だから、家族や本人がコロナに罹ったから
さまざまな理由で「いじめ」や「差別」が起きます。
どうすれば、どういう取り組みをすればなくなるでしょうか。
私は、差別やいじめは、
多種多様性、価値観、あなたとわたしの違いについて
学び、寛容性をはぐくむことでなくなると思っていました。
しかし、それは違いました。
「いじめ」は人間の本能に刻まれた、「機能」だったのです。
なぜ、そんな「機能」が本能に刻まれているのかというと、
ヒトが「種」を残すために、「いじめ」という「機能」が役立ったからです。
本能に刻まれた機能なので、だれでもいじめの加害者になります。
残酷ですが、この「事実」を学ぶこと、
すなわち、
ヒトの脳がどうなっているのか、「いじめ」の原理(メカニズム)、
について学ぶことが第一歩でした。
「いじめ」は絶対になくならない、ということを受けとめた上で、
「ヒトの脳や、「いじめ」の原理(メカニズム)を学び、
それに対してどうコントロールするか」、が
「いじめ」対策のスタートラインだったのです。
人間の本能はときに残酷で、ときに醜く、
読みながらつらくて、つらくて、何度も本を閉じ、
そのたびに胸にずーんと重力がかかりました。
ヒトの脳、「いじめ」の原理(メカニズム)について学んだり、
「子どものいじめ」、「大人のいじめ」、それぞれの対処法や、
教育現場に起こっている問題点について学ぶのにふさわしい一冊です。
是非多くの人に読んで欲しいです。
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