わたしたちは寝ているときでも呼吸が出来ます。
心臓を動かしたり、内臓を動かしたり、血管に血液を流れるようにしたり・・・
これらは日々、意識して行っているわけではありません。
これらは「自律神経」の働きによるものです。
「自律神経」は「交感神経」と「副交感神経」に別けられ
車でいうところの「アクセル」と「ブレーキ」の関係です。
男性は30代から、女性は40代頃から「副交感神経」がにぶり、
「交感神経」ばかりが優位になりがちになります。
「副交感神経」がにぶると
「副交感神経」は「胃腸」をコントールしています。
加齢とともに「副交感神経」がにぶると、胃腸の調子が悪くなります。
腸は蠕動(ぜんどう)運動をすることで内容物を送り出します。
↓
この動きがにぶると「便秘」になります。
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「便秘」になると内容物が溜まり、カスが腐敗し、腸内環境が悪化します。
腸管に腐敗した食べ物のカスが残ると、栄養の吸収も悪くなります。
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汚れが溜まった腸からは満足に栄養を吸収出来ません。
↓
しかも腸が汚れていると、そこから肝臓に流れる血液は
毒素や腐敗物を含んだドロドロの汚れた血液です。
↓
汚れた血液が肝臓から心臓に送りこまれ
↓
そしてそれが全身に巡ることになります。
このような腸内環境になると、脳や心身のパフォーマンスが落ちたり、
同じカロリーを摂取しても脂肪がつきやすくなったり、
病気になって薬を飲んでも、効き目が悪くなります。
自律神経の理想的な働き
理想的なのは「交感神経」と「副交感神経」がどちらも上がっている状態。
つまり、「アクセル」も「ブレーキ」もよく効く状態になっていることです。
「自律神経」が乱れると、私たちの身体にどのような影響があるか、
「自律神経」をととのえるにはどうすればいいか、
本書には余すところなく書かれています。
ところで、
みなさんは、身体にある血管を
真っすぐ伸ばすと、どれくらいの長さになると思いますか?
答え
10万キロ、実に赤道2周半もの長さになります。
血管には血液が流れており、酸素や栄養を運んでくれています。
その血管を収縮させたり、弛緩させたりしてコントロールしてくれているのが、
血管に沿うようにして伸びる「自律神経」です。
「自律神経」をコントロールするということは、血管を支配することです。
つまり、
「自律神経をコントロール出来れば、人生をコントロールすることが出来ます。」
本書を読み終えたあとなら、著者のように、
私も、ハッキリとそう断言出来ます。
本書の最後に
本書の最後は、
「このことをあなたの周りの「大切な人」に伝えてあげてください」
という言葉で締めくくられています。
その一文から感じたことは、「言葉」で伝えるのではなく、
「本書の内容を実践することで伝えてください。」
というメッセージとして受け取りました。
なぜなら自律神経は人の言動によって、自身にも周囲にも影響を与えるからです。
自分自身のためにも、周りの「大切な人」のためにも、
心身ともに健康で、長生きして欲しいので、
本書の内容を実践して、モノにしたいと思います。
暫定、今年1番面白いと思った本です!
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