読書をするとき、ふせんを貼ったり、書き込みをしたりしますか?
わたしはふせんを貼って読書をしていました。
先日、「たまに気づきがある」「だけどそこまでおもしろいわけではない」
本を読んでいて、途中で読むのをあきらめようと思ったのですが、
その“気づき”の部分にいつものようにふせんを貼っていたところ、
たまたま近くにペンがあったので「なにに気づいたか」「なぜ面白いとおもったか」
「つまり、これはこうとも言えるなぁ」などということを何気なく書き込んでみました。
すると、あとで読み返したときに大きな “文脈” となっていて、
ちょっとした “気づき” が 大きな “学び” となったのです。
この読書体験には興奮を覚えました!
さならがら、前田裕二著『メモの魔力』の
ファクト>抽象化>転用
のような感じですね。
これはなにも「ビジネス書」「実用書」に限ったことではありません。
小説においても感動したセリフ、印象的なシーン、美しい文章に
「なぜ、ここがいいと思ったか」を書き込むとより記憶に定着しました。
絲山秋子著『逃亡くそたわけ』を読んでいるときに、
2人の何気ない会話になぜか涙がこみあげてきました。
あとからそのシーンをもう一度振りかえろうと読み返したのですが、
どこに感動したのか分からず、その会話のシーンが一向に見つかりませんでした。
“気づき”があったなら、すぐにチェックしておかなければならないということですね。
精神科医 樺沢紫苑著『アウトプット大全』によると、
人に「ひらめき」が起こったときとは、脳の神経回路に新しい道ができて
あたらしい回路につなぎかわったときと言います。
しかし、この「ひらめき」はすぐに忘れ去られてしまいます。
せっかく神経がつなぎかわって、数秒前の自分とは違う自分に変化したのに
すぐに忘れてしまうというのはもったいないことです。
同じく、 精神科医 樺沢紫苑著『読んだら忘れない読書術』によると、
読書中に「書く」と、記憶に定着しやすくなると言います。
「書く」ときに使う脳の部位や、手の筋肉を動かす運動、
「読書」のときに活性化される脳の部位はそれぞれ別だからです。
さらにいいのは「発声しながら」で、これは勉強のときに活かせそうですね。

読書のリズムやペースを損なわない程度に
「おっ!これはっ!」と、特に重要と感じたものは、
忘れないようにチェックしておきたいですね。
「書き込み読書術」オススメです!
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