プロゲーマーの板橋ザンギエフ選手をご存知でしょうか。
日本のプロゲーマーで、その名の通り、StreetFighter ではザンギエフなど
重量級のキャラクターの使い手として定評があります。
彼の特徴として、どんな大きな大会でも、ピンチな状況でも、
試合中は笑顔を絶やさない、というものがあります。
それはなぜか、
私の答えは「自律神経」にあります。
小林弘幸著作 『なぜ、これは健康にいいのか』 を参考、引用文献に、
その秘密をひも解いていきます。
「自律神経」とは
「自律神経」の役割を知っていますでしょうか?
「自律神経」 は、「交感神経」と「副交感神経」に別けられ、
意識していなくても身体を一定状態にコントロールしてくれる
役割があります。
例えば、心臓、血流、呼吸、汗をかく、食べ物の消化、吸収などです。
これらは意識しなくても出来ますよね。
それは「自律神経」がコントロールしてくれているからです。
車でいうと、
「交感神経」は「アクセル」
「副交感神経」は「ブレーキ」
の関係にあります。
「交感神経」が興奮し過ぎると
「緊張状態」になると、「交感神経」が興奮して、
末梢血管の血流がほぼストップします。
血流が止まると、栄養や酸素が送られなくなるので、
筋肉を思うようにコントロールできなくなります。
極端な例だと、極度の緊張により、呼吸が浅くなり、心臓がバクバクして、
膝がガクガクと震え、頭が真っ白になり失神することさえあります。
これは血流が止まることによって起きる現象です。
「副交感神経」は「ブレーキ」
これに「ブレーキ」をかけてくれるのが「副交感神経」です。
試合で緊張して、「交感神経」が興奮すると、身体は強張り、
呼吸も浅くなり、どんどん「交感神経」が興奮し、暴走します。
大きな大会であれば、それだけプレッシャーも高まります。
1つのミスでピンチを招き、焦りが出て
その後思うようなプレイが出来なくなり、負けるということはよくあることです。
そんな時に「副交感神経」つまり、「ブレーキ」の機能を
高めてくれるのが「笑顔」です。
「笑顔」はリラックスをもたらし、「副交感神経」を高め、
身体から強張りをとり、緊張感や焦りを鎮めます。
「副交感神経」が高まると末梢血管は弛緩するので
血流を促し、身体のコントロールを高めます。
板橋ザンギエフ選手はそれを無意識的に分かっているので
笑顔を絶やさないのです。
ゲーム中は「イライラ」してはいけない
「怒る」と「交感神経」が高まり、血管は収縮し、
赤血球が壊れ、血液をボロボロにし、血液はドロドロに。
ホルモンバランスも崩します。
ゲーム中、「イライラ」しそうな時は、
いったんコントローラーを置いて
深呼吸するといいでしょう。
「自律神経」は非常にデリケート
自律神経は非常にデリケートなもので、
手をぎゅっと握ったり、姿勢の変化でも呼吸が浅くなり
バランスが変わるそうです。
一流のアスリートはどんなピンチに陥っても焦りをみせません。
また、同じプロゲーマーのウメハラ選手や、
ときど選手の姿勢は驚くほど美しいです。
姿勢を正すことによって、軌道を確保し、
呼吸を安定させているのでしょう。
日常生活においても、試合、試験、プレゼン、コンペ、
発表会など、さまざまな「本番」に備えて、
「自律神経」をととのえることが大切といえます。
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