興味本位で手に取ったら自分がHSPと思うようになった――武田友紀著「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる  「繊細さん」の本

読書感想

 「HSPとはなんだろう?」「HSPのことをほんの少しでも理解してみたい」という興味から本書を手にしました。 しかし、 読みすすめるうちに自分こそHSPなのかと思うようになりました。あまりにも当てはまることが多過ぎなのです。

まさか

 私はちょっとしたことでもすぐに驚きます。下階の物音(掃除機、洗い物の音、玄関ドアの開閉)に敏感に反応し、あまりに音が大きいと「怒っているのかな?」と思います。

 人の表情が気になります。何人かで集まっていると状況が気になります。何かに集中したい時音楽や話し声がすると取り掛かれません。

 職場にイライラした人がいるととても気になります。そんなときは「早く機嫌を直してくれ!」とか、「怒りが爆発しませんように!」と祈っています。

 さらに本書の診断項目では半数以上が該当しました。

 本書を読むまで「これって普通の感覚だよねぇ」と思っていました。

 違うのでしょうか、どうだんだろう。

HSPとは

 HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼び頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれています。 

 HSPは生まれ持った性質で、統計的には人口の15%~20%。5人に1人があてはまる『性質』です。

 裏を返せば8割の人がHSPではないので理解されがたい感覚ということですね。

繊細という特性が活かせるのでは

 ただ、私自身生きづらいと思ったことはありません。本書にも書いてありましたが繊細さんであることは良いこともあります。(良い事も悪い事も感じ取ってしまうところが厄介なところです。)

 私は朝散歩が日課なのですが、朝玄関を出るとその日の空気の澄み具合、気温、湿度、太陽の光、風などを感じ取り、青い空の晴れた日にはその気持ち良さを全身で味わっています。

 (これも普通のことだと思っているのですが、どうなんでしょうか・・・)

 この感覚が特有なことならこういう感覚の持ち主で本当に良かったと心から思えます。

 本書を読みながらこの繊細に感じ取る特性が活かせるのではないかと思うようになりました。続きを読むのが楽しみです。

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