100分de名著『資本論』をもとに考えや気づきを述べます。
資本主義の闇の部分
これまでのまとめにより、資本主義社会によって、
機械化、効率化が進むことで、
安い物がたくさん手に入ったり、生活が豊かになったりする部分もある一方で、
企業の利潤追求の為に労働者の賃金が削られていったり、
システム化が極まった仕事ではやりがいが見出せなかったりといったことが起きています。
また、拡大生産の裏側で地球環境が破壊され、回復不可能なところまできています。
これに対して、マルクスはどのような答えを示しているのでしょうか。
本当に必要な分をつくり、分け与え、受け取る
マルクスはこのような言葉を残しています。
「各人はその能力に応じて、(人々に与え)」
「各人はその必要に応じて(人々から受け取る)」
資本主義社会では、あらゆるものが商品化され(エコ商品さえ)、
利潤追求のために犠牲になっているものがあります。
これにより、あらゆる事情でお金を持っていない人は
その時点で社会からつまはじきにされます。
生活に必要な水やマスク確保できず、必要な医療が受けられません。
そういったお金で最初からはじかれている人たちを救済するような、
見直しを図ろうというのがマルクスのこのメッセージです。
私たちにできることは何か
個人でできることは何かを考えてみました。
「必要な分を、必要なだけ」を意識するというのはどうでしょうか。
スーパーで食材を買うとき、2パックだと割安になる商品を、
あえて必要な分だけ買うとか・・・。
(発想がチープで、地球規模からすれば焼け石に水ですが)
あとは、前回の通り、
資本主義の構造に巻き込まれているのではないか?
私は今、システムに組み込まれているのではないか?
という疑問を持ち続けることも個人で出来ることだと思います。
例えば、電力や水道の民営化問題について考えるとき、
「公営から民営になることで安くなる!」
と、それは一見喜ばしいかもしれませんが、
企業は利潤を追求するので、コストカットのせいで
生活の基盤となるインフラの品質が落ちるかもしれません。
手放しで、民営化! いいじゃないか! と、喜ぶ前に、
「いや、ちょっと待てよ・・・」と立ち止まって考えることが
大切だと思いました。
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