読書感想

カント『純粋理性批判』Part3 (あの世はある?ない?)

前回前回まで人は何を知ることができて、何を知ることができないかを解き明かしたのが『純粋理性批判』です。人は共通認識のプログラムを持っているので自然科学や数学はみんなが共有でき、信頼できる知識だと立証しました。では、人は何を知りえないのでしょ...
読書感想

カント『純粋理性批判』Part2 (ヒトには国や宗教や時代を超えた共通認識がある)

前回(かなり端折って書き出しですが)カントはイギリス経験論にショックを受け、自分なりの自然科学の認識を再考します。1+1=2ですが、なぜそれが「2」といえますか?不思議なことに、国や宗教や時代を超えて、万人が「2」といえます。「ア・プリオリ...
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【哲学】カント『純粋理性批判』

「純粋理性批判」「純粋理性」とは、カントが作ったことばです。人間にもともと備わっている認識の力のことをいいます。「この範囲だったら確実に判断できるし、みんなが共有できる」ということです。「批判」とは、「でも、ここからあとは、判断できない領域...
読書感想

ル・ボン『群集心理』(固執せず、執着せず、自身の視野を広くする方法)

前回本書を通じて「群集心理」は、真実であるかどうかは無視して、野蛮で本能的な願望を満たすために働く、ということが分かりました。一方で、群集心理がよい方向に働くこともある、とル・ボンはいいます。群集心理が良い方向に働くパターン多くのひとが良き...
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ル・ボン『群集心理』( 「議論」とは「論破」する戦いではない。 )

前回「断言」される快感本書では、群衆は「断言」に弱い、と指摘します。(事実、真実であるかはおいといて)これは私の推察ですが、脳は酸素や栄養をものすごくつかう器官です。よって、できるだけリソースを節約しようとしています。つまり、脳はできるだけ...
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ル・ボン『群集心理』( “群衆化” しないために)

前回本書では、群衆が影響を受けやすいものについても取り上げられています。それは「単純化されたもの」です。魅惑と幻惑の「キャッチフレーズ」例えば、「キャッチフレーズ」政治家がよく用いる手で、日ごろわたしたちが不満に思っていることをわかりやすい...
読書感想

ル・ボン『群集心理』(SNS時代を生きるわたしたち)

ル・ボンが考える「群衆」人間の集団は、それを構成する各個人の性質とは非常に異なる新たな性質をそなえる。すなわち、意識的な個性が消えうせて、あらゆる個人の感情や観念が、同一の方向に向けられるのである。この一文を読んだとき、中野信子著『ヒトはい...
雑記

趣味とは「心の支え」(オタク趣味卒業を考える。)

わたしにはオタク趣味があります。地下アイドル、深夜アニメ、プリキュア、アイカツ! など、子ども向けアニメの視聴などです。両親ともにわたしが日曜日にプリキュアを観ていたら白い目になります。結婚して家とか車とか子どもとか、いわゆる家庭を持ってる...
雑記

読んだ本の量よりも、「どう思った?」と誰かと語り、共有することに豊かさがある。

「真実」は「共有」しないと意味がない 「真実」は「共有」しないと意味がない。という言葉が心に残っています。自分が映画を観たという事実よりも、「あのシーンどう思った?」と語り合う方が豊かさがあります。読書においても週に何冊読んだとか、月に何冊...
読書感想

【超オススメ本】ミヒャエル・エンデ 『モモ』

前回「星の時間」モモは時間の国で過ごした体験をすぐに友人たちに話したくなります。時間を司る老人、マイスター・ホラにこのことを話してよいかを尋ねると今、話そうとしても伝わらない、機が熟すのを待った方がよいとさとされます。ホラはその話すタイミン...