本書には、まだまだ面白いところあがあります。
それはアイデアを「定義化」しているところです。
本書ではアイデアを「無難な新規性」と定義しています。
世界初のアイデア!
いまだかつて誰もおもいついたことのないアイデア!
なんてものはほぼほぼ存在しません。
もし、そんなアイデアを思いついたとしても、
それは人からとうてい受け入れられない、
ぶっとんだアイデアだったりします。
みんなが理解できて、周囲より半歩先を行く、
「無難な新規性」が良い「アイデア」、
というわけですね。
これはファッションコーデにも同じことが言えます。
わたしがスクール水着が最新のオシャレだ!
と言い張って繁華街をねり歩けばたちまち警察沙汰になることでしょう。
周りが理解できて、半歩はみ出しているくらいが新規性のある「オシャレ」です。
また、「あなたの悩みは、すでに過去の誰かが悩んでいる」
という名言もあります。
悩み事は先人から解決策を見出せる、という意味です。
以上のことから、歴史上の人物や、映画や小説の物語から
「アイデア」を学ぶとよい、と著者は説きます。
面白い見方だと思ったのが、
「ミステリ小説は、どんな時に、どんな演出で
人はダマされるのか」
という視点で読むというところです。
こうすれば「アイデア」を吸収しながら
ミステリを楽しむことが出来ますね!

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