パイダーマン ノー・ウェイ・ホーム ネタバレ考察 第2弾（3弾まであります。）
これより先、ネタバレありです。
日本神話の物語構造、中空構造と照らし合わせながら本作を読み解いていきます。
日本神話は3人の神が登場する「中空構造」
日本の神話には3人の神が登場します。
第1の神 タカミムスヒ アメノミナカヌシ カミムスヒ
第2の神 アマテラス ツクヨミ スサノヲ
第3の神 ホデリ ホスセリ ホヲリ
この真ん中にいる神は神話の中で目立った活動をしません。
しかし、この、目立った活動をしない、「中が空になっている」
3人いる、ところが重要なポイントになっています。
人は、2人いれば、対立します。
議論は、AとBがあれば、2項対立します。
二項対立構造では、異論は挟ませない、排除する動きになります。
しかし、
3人いることで中和作用をもたらし、対立をなくし、
つつみこむ三角形となるのです。
ピーター、MJ、ネッドの「3」
本作では、ピーターが焦りから、1人で突っ走り、
Dr.ストレンジのもとへ駆け込んだところから
事態はおかしなことになります。
それを知ったMJは「今度からは先に私たちに相談してよね」と言います。
ここからピーター、MJ、ネッドの三角形の絆が出来ます。
「3」人のスパイダーマン
さらに、マルチバースから2人のスパイダーマンが登場します。
お互いの「苦しみ」を共有することで、気持ちが1つになります。
最強の三角形
ピーターはメイを失い、悲しみと失意のうちです。
普通ならば、倒れ込んだまましばらくは立ち上がれないでしょう。
なぜ、ピーターは精神を保てたのか、
なぜ、ピーターは立ち向かえたのか、
それを象徴するシーンがラボのシーンです。
カメラが引き気味に、この世界のピーターを中心に仲間たちを
映す構造が描かれています。
このように5人が並んでいるのです。
ピーターが立ち上がれたのは、支える仲間たちがいたからなのです！
最強の三角形といえるのではないでしょうか！
ラストバトル
ラストバトルでは、上手く連携が取れない時に、
態勢を立て直し、敵が襲いくる中、ピーターは早口で作戦を立てます。
作戦決行に移る瞬間、緊迫した中で、アメイジングスパイダーマンが
「みんな！愛してる！」
と言います。
緊張感の中でホッとする一言です。
「3人」いなければ出てこなかったセリフです。
あのままみんな焦って突っ走っていたら全滅していたでしょう！
EDテーマにも「3」！
本作のオリジナル版のEDテーマは、De La Soul – The Magic Number です。
なんと！
この曲の歌詞は神秘の力「3」の不思議さと、魅力をうたった歌詞になっているのです！
ちなみに、
『劇場版シン・エヴァンゲリオン』の最終章でも
第三案、第3の村、サードチルドレンと「3」が強調されています。
この映画には人生のヒントがある！
人は「A」か「B」か、ゼロかヒャクか、生か死か、
全か無か、失敗したら全て失う、妥協してはいけない、と
塞ぎ込んだ思考になありがちです。（切羽詰まっていると特に）
そんなときに、誰かに相談してみると、
問題そのものは解決しないかもしれませんが、
風穴を開けてくれるような、アイデアが浮かぶかもしれません。
この作品には人生の大切なヒントがありました！
スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム 吹き替え版のテーマソング
SixTONESの2ndアルバム『CITY』収録の「Rosy」
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