「人を嫌う」は「逆効果」!ではどうする?対人関係ストレスの対処法 その ② ――武田友紀著「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本を読んで。

読書感想

 前回に続き、『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』を読んで、私が実践している対人関係による刺激の受け流し方について述べていきます。

本書 第三章 「人間関係をラクにする技術」について

 本書の目次から順を追って述べていきます。

 第三章 人間関係をラクにする技術 

 「キライ」は大切なセンサー 人を嫌えるようになろう。

 職場に機嫌が悪い人がいたとします。

 舌打ちをする。
 キーボードを叩く音がいつもよりきつい。
 椅子に座る音、書類を置く音がいつもより大きい。

 繊細さんの多くは「自分が原因なのでは?」と自責の念にかられます。
 そうすると相手からの刺激によるストレスと、
 自責の念によるストレスのダブルパンチを受けるので、
 とても疲れてしまいます。

 とは言え、単純に人を「キライ」になるのも注意が必要だと私は思います。

メラビアンの法則

 「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?
 人間のコミュニケーションには、

 ・言語的コミュニケーション
 ・準言語的コミュニケーション
 ・非言語的コミュニケーション
 
 の3つがあります。

 言語的コミュニケーション → 言葉によるコミュニケーション

 準言語的コミュニケーション → 声の大きい小さい、太い細い、緩急、高低、間

 非言語的コミュニケーション → 表情、身振り手振り、視線、しぐさ、髪型、服装などの見た目

 これらがどれほど人に影響をあたえるかと言うと、
 「言葉情報」はたったの7%しかありません。
 「準言語情報」が38%
 「非言語情報」が55%
 です。

 つまり、
 「言葉」よりも「それ以外の情報」の方が、大きく人に影響を与えている、ということです。

 笑顔で「おはよう!」
 真顔で「おはよう」
 視線を合わせず、ため息まじりに、「おはよう・・・」

 と聞いたのとでは、同じ言葉でも、印象は全く違います。

参考文献:傾聴力

人を嫌いになると・・・

 人を嫌いになると無意識のうちに、準言語的、非言語的コミュニケーションに表れます。

 つまり、
 あなたが言葉に発さなくとも「ワタシハアナタガキライデス」というメッセージを
 発信し続けることになります。

 そして、相手も無意識にメッセージを受信し「コノヒトオレノコトガキライダナ」と反応します。
 そうすると、お互いにますます語気や態度に出るので、人間関係が悪化していきます。

 「人を嫌う」ということは、人を「嫌いフォルダ」に入れてしまうということです。
 一度「嫌いフォルダ」に入れると一生そこから出すことはありません。

 嫌いな人を見た瞬間「あ! “嫌い” なやつだ! “嫌い” なやつが私に向かって何か話してる!」、
 という風に、条件反射で処理し、刺激を受け、「アナタガキライ」という電波を発信してしまうことになります。

参考文献:『ストレスフリー超大全』

 本書には苦手な人に対する対処法がいくつも掲載されています。

対人関係によるストレスの対処法

 私の対処法は刺激を感じる人は「ふつうフォルダ」に入れてあげる、ということです。

 「好きフォルダ」でもなく「嫌いフォルダ」でもなく「ふつうフォルダ」に入れることです。
 そうすると、「あ! “普通” の人だ! “普通” の人が私に話しかけている!」と、
 冷静に応対出来るようになります。

 本書には「相手と自分の間に厚いアクリル板が挟んであるイメージで応対しましょう」とあります。 
 私もこの手法には賛成です。相手を「観察」することが出来るので、「事実」と「感情」を切り離して見られるようになります。

 是非前回のセロトニンを活性化させる方法とあわせて実践してみて下さい。
 参考になれば幸いです。

参考文献:『もう、怒らない』

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