日本が一夫多妻制ではない理由と、不倫がなくならないわけ

雑記

天竺鼠瀬下さん 不倫報道

不倫報道があるたび、

一夫一妻制か、一夫多妻制かについて、

話の種になります。


「日本も一夫多妻制だったらいいのになぁ」

とか、

「誠実で、真面目な人としか交際できない!」


といったことで、ひとしきり盛り上がれます。


実は、どちらの制度が採択されているかは、

その社会の価値観に依拠しているところが

あります。

愛は幻か

M族の例

中野信子著 『サイコパス』によると、

南米の、M族という

未開社会の先住民たちは、

非常に競争的な社会で生きています。


女性は、食糧の調達を担当します。


男性は、戦闘に秀でていること。

日頃からどれだけ自分が

危険な男であるかと虚勢を張ります。


そうすることで、

女性に、どれだけのリソースを提供できるかを

アピールし、気を惹くのです。


子育ては両親とも子供に愛着がなく、

放任で、ほとんど世話をしません。


それでいて子供は

急速に自立します。

Y族の例

同じく南米のY族はもっと危険です。


殺人をすることで

集団内の地位が上がります!


なんと、男性の死因の30%が暴力によるもの。

25歳を超える男性の44%が殺人の経験があります。


殺人経験がある男と、ない男とでは、

妻の数が1.5倍ほど違います。


M族も、Y族も、

食糧や、生活資源は

とても豊かです。

なぜ、日本は一夫一妻制か


一方で、生活資源に乏しい民族は

一夫一妻制で、ルール違反、

モラル、不法行為に厳格です。

子育ても熱心で、乳離れしても養育します。


日本は、島国で、生活資源に乏しいので

みんなで協力して生き残っていこうという

絆が強いのでしょう。


それゆえに、良心や、共感の心が

強く発達し、一夫一妻制が採択されています。

その方が繁殖上有効だったのです。

まとめ 道徳や倫理観は、その社会に依拠している


利己的なのか、利他的なのか、

愛着や愛情を持っているのか、

なんてのは、

その社会に依拠していて、

より、繁殖できるように、

適応されたものだと思うと

むなしいですね・・・。


道徳観や、倫理観は、

自分が善人であるか、悪人であるかではなく、

社会の価値基準依拠している、ということは

意識しなければいけないことですね。

<参考文献>

Amazon.co.jp

サイコパス、や浮気性の人の価値観は、現代では不適応です。
しかし、なぜ、今日までその遺伝子が一定数の割合残っているのでしょうか。
脳科学の視点から解き明かした一冊です。
また、本書では、愛や、良心は、社会と密接に関わっていることも
解き明かしています。

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